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矢岳駅 (読み:やたけ)
 明治42年(1909年)11月21日開業/無人駅/木造駅舎/便所有り
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悲惨だった矢岳トンネル工事
 矢岳駅が建設された場所は、肥薩線の最高位にあたります。
 そして、矢岳トンネルは、ひたすら下り坂の構造となっていますが、これは異例な事です。
 トンネルは掘り進んで行くと高確率で地下水とぶつかり、大量の水が溢れ出ます。そこで、トンネルを掘るときは(海底トンネル等は除いて)、必ず入口と出口から少し上り坂にして、真ん中に坂の頂上が来るように掘って行きます。そうする事で、地下水による水害を防いでいるのです。
 ところが、高低差の激しい矢岳〜吉松はそんな余裕は無く、ひたすら矢岳から下り坂でトンネルを掘るしかなかったのです。
 そんな異例な工事でしたらか、矢岳側から掘り進んでいった工事は地下水に悩まされ続けてたそうです。

 矢岳駅の周辺には、当時の村人より遙かに多い工事関係者が住みこみで働いていました。
 急に人口過多になった矢岳。思うように工事が進まないストレスの中、工事関係者と地元の若者との衝突もあったようです。
 そんな殺伐とした工事も、人々の苦労の末、明治42年11月21日、矢岳〜真幸が開通。同時に矢岳駅も開業したのです。

 そんな悲しい歴史も今は昔。現在は、静かな集落に佇む無人駅として、ハイキングや散策に訪れる旅人を待ち続けています。

沿線観光地
 駅に併設して、人吉市SL展示館があります。
 また、徒歩3.4km程で矢岳高原やキャンプ場に行けます。

矢岳駅の写真
駅舎
開業当時からある木造駅舎です。
大畑や真幸よりも大きめの待合室です。
駅名表
駅入口に備え付けてある駅名表です。
待合室
天井が高く、広々とした待合室です。
内装はきれいで、天井からはちょっとしたシャンデリア風の蛍光灯がぶら下がっています。
改札口
木製の改札口がありますが、これは平成になってから備え付けられたものです。
駅名表(2)
平成4年頃までは灯りが点いたと記憶している駅名表です。
今は灯りません(涙)。
駅名表(3)
JR九州でよく見かける、周辺観光地のイラストが書かれている駅名表です。
イラストのモデルは、矢岳高原キャンプ場です。
ホーム
ホームは1ホーム1線の簡単なものです。
昔は、向かい合わせの2ホーム2線でした。
2番ホーム跡
上の写真からちょっと左に目線を移した感じの写真です。
昔はここに2番線と2番ホームがありました。
少しだけ盛り上がった地面が、元ホームだった事を物語っています。
標高536.9米
ワンマン化改造前→後が分かるホームの段差と、標高536.9mの看板です。
矢岳駅は、肥薩線最高位にある駅です。
人吉市SL展示館
元車庫を改造したかの様なSL展示館です。
今はD51 170の寝床ですが、以前は58654号機も展示されていました。
復活した58654号機は、今ではSLあそBOY、SL人吉号として現役で活躍しています。
D51 170
綺麗に手入れされている、D51 170号機です。
平成16年(2004年)5月11日 しいさん撮影

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平成17年(2005年)5月5日公開
平成17年(2005年)6月19日訂補